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一括請負契約と準委任契約のシステム開発についてプロがまとめてみた 

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一括請負契約と準委任契約のシステム開発についてプロがまとめてみた 

最終更新日:

2025.4.8

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システム開発を委託する際に検討すべき要素の1つが、契約形式です。

契約には、一括請負契約と準委任契約の選択肢があり、どちらが最適かは、開発を検討している成果物の内容や目的によって異なります

この記事では、一括請負契約と準委任契約について以下の点を解説します。

時代にマッチした開発ならお任せください

当社の月額制アジャイル開発は、一括請負契約とは異なり月額制で開発チームを構築できます。柔軟に仕様変更へ対応し、ニーズに合わせてシステムを開発できるのが利点です。

まずは、お気軽にお問い合わせください。

システム開発ではどちらの契約も選ばれる

システム開発ではどちらの契約も選ばれる

システム開発を依頼する場合、一括請負契約と準委任契約のどちらも選ばれます。開発するシステムいわゆる成果物によって、適切な契約が異なるためです。

一括請負契約と準委任契約の契約形態を比較した内容を表にしましたので、参考にしてください。

一括請負契約準委任契約(月額開発等)
コスト数百から数千万円月額39.8万円〜
目標システムの完成ユーザーへの価値提供
バッファあり:2〜3倍なし
スケジュール1.要件定義
2.開発
3.リリース
4.フィードバックを得る
5.追加見積
6.修正
1.ミニマム版のリリース
2.フィードバックを基に修正
3.α版リリース
4.フィードバックを基に修正
5.β版リリース
損益分岐開発費が最初にコストとして発生し回収までに数年必要売上を作り、開発費を賄うため損益分岐が早い
納期の捉え方数ヶ月後の納期にコミット週次で進捗を共有し、スケジュールもそれに合わせて修正
メリット・固定の予算内に収めやすい
・明確なプロダクトは制作が安定する
・大規模なプロジェクトに向いている
・小さく初めて仕様変更に強い
・エンジニアのアドバイスでブラッシュアップできる
・バッファなくスケジュールも見える化
デメリット・仕様変更に弱く、不要な機能を作ってしまうことも多い
・ブラッシュアップのフローがない
・バッファによって費用が高くなりやすい
・固定の予算内に収めにくい
・仕様が明確なシステムはコストが高まる
・大規模なプロジェクトに向かない

※金額は弊社の基準

一括請負契約がおすすめなシステム開発の例

一括請負契約がおすすめなのは、以下のシステム開発です。

  • 固定の予算内で収めたい

  • プロダクトが明確で仕様変更も少ない

  • 大規模なプロジェクトである

たとえば、大手企業が大規模なプロジェクトを始動させる場合には一括請負契約が向いています。

開発開始後に大幅な軌道修正はほとんどないため、あらかじめ契約した固定の予算内に収まりやすい点はメリットです。構築開始後の柔軟な修正は難しいため、仕様変更の可能性が少ないシステム開発に適しています。

準委任契約がおすすめなシステム開発の例

準委任契約がおすすめなのは、以下のシステム開発です。

  • 小さく始めて継続して調整したい

  • エンジニアのアドバイスでブラッシュアップしたい

  • 小〜中規模のプロジェクトである

小中規模のプロジェクトである場合、初期費用に多額の投資ができないケースが多いです。

小さく始めて様子を見ながら構築内容を調整したい場合には、準委任契約が向いています。また、構築中にエンジニアのアドバイスを受け、柔軟に修正できる点も準委任契約型のシステム開発の特徴です。

注目したい一括請負契約のリスク

注目したい一括請負契約のリスク

大規模プロジェクトの場合は、一括請負契約が適しているケースもあります。しかしその場合でも、一括請負契約にはリスクが存在する点は知っておくべきです。

一括請負契約のリスクには以下の点が挙げられます。

  • トラブル発生時は発注者にリスクが集中しがちである

  • 品質向上のインセンティブが働かない

  • 制作作業の進捗が見えにくい

一括請負契約は、契約後の作業はすべて開発会社側に委ねる形となります。そのため、構築内容が契約から大きく外れていない限り、構築完了後のトラブルの責任はすべて発注者が負う形です。

成果物の質に関わらず、契約の内容で納品すれば料金は同じなので、品質向上が行なわれにくい点もデメリットでしょう。制作過程は発注者から作業指示が出せず進捗が見えにくい点も、リスクの1つです。

時代にマッチした開発は準委任契約

現在のビジネスシーンにおいて、新規サービスを立ち上げる際には柔軟性が大きく求められます。市場調査やテスト運用を重ねた上で、よりよいサービスを作り上げていく努力は欠かせません。

柔軟なサービス運用のためには、スタートアップの負担の少ないシステム開発が必要です。その点を踏まえて、準委任契約は時代にマッチした形であるといえます。

当社では準委任契約の形式の1つとして、月額制アジャイル開発をおこなっております。完全月額制のため、コストの計画が立てやすく、初期費用も抑えられる点がメリットです。

当社の経験豊富なエンジニアが段階的に柔軟な開発をいたしますので、新規サービスの開発をご検討中でしたら、ぜひ当社へお問い合わせください。

一括請負契約とは

システム開発における一括請負契約とは、主な目的をシステムの完成とした契約です。

概要を表にまとめましたのでご確認ください。

目的システムの完成
報酬請求の条件成果物の完成
契約時の決定事項要件定義から納品まで一括
中途解約契約によっては賠償が必要

契約時にシステムの納品までを想定・見積もりし、一連の流れをすべて決定事項として定めます。その後、契約した成果物が完成した時点で、報酬の請求となります。

成果物を完成せずに中途解約した場合には、契約により有責側に賠償を求められるケースが多いです。

多段階契約もある

一括請負契約のなかでも、多段階契約の形式をとる場合もあります。

多段階契約とは、以下の段階ごとに工程を区切り、請負契約をおこなう形を指します。

  • 要件定義

  • 外部設計

  • 内部設計

多段階契約は、納品まで一括する形式よりも調整しやすいメリットがあります。それぞれの工程ごとに範囲や条件を見直しながら納品まで進められる形式です。

準委任契約とは

準委任契約とは

システム開発の準委任契約とは、一定の業務の実施を目的とする契約です。

準委任契約の概要を表にまとめましたのでご確認ください。

目的一定の業務の実施
報酬請求の条件一定の契約内容(期間)ごとに報酬が生じる
契約時の決定事項成果物または業務内容
中途解約基本的にはいつでも解約できる

準委任契約の場合は、必ずしも成果物に対して報酬が支払われるわけではありません。報酬はあくまでも、契約した一定期間の間におこなわれた業務に対して発生する点が特徴です。

また準委任契約は、業務の継続を不要とみなした時点で自由に解約できる契約である場合が多いです。

そして、準委任契約はさらに以下の2つの形式に分類できます。

  • 成果完成型

  • 履行複合型

成果完成型

成果完成型は、業務の履行により得られる成果に対して報酬が支払われます。成果物の納品を業務の履行とみなし、納品のタイミングで報酬が発生する形です。

また、成果物完成までの工程の作業報告を成果とみなし、報酬の対象とする場合もあります。

請負契約と異なるのは、仕事を完了させる義務はなく、中途解約も可能であるという点です。

履行複合型

履行割合型は成果に関わらず、業務の実施に対して報酬が支払われる形式です。社内の人員に給与を払うのと似た形式で、労働力や労働時間に対して報酬が発生します。

履行割合型の場合も仕事を完了させる義務はなく、仕事が完了しなくても期間中人員が稼働した分の費用が支払われます。

一括請負契約と準委任契約のメリット

一括請負契約と準委任契約のメリット

一括請負契約と準委任契約それぞれのメリットは、以下表のとおりです。

一括請負契約・開発コストが明確になる
・要件通りの成果物が得られる
準委任契約・仕様変更へ柔軟に対応できる
・追加費用がかかりにくい

一括請負契約は、契約の時点で納品までの流れをすべて決定するため、開発コストが明確な点がメリットです。また、開発開始後に大幅な修正は少なく、契約通りに開発を進めるため、要件通りの成果物が得られます。

一方で、準委任契約は柔軟な対応が可能な点がメリットです。契約時に開発内容を詳細に決めてしまわないので、開発しながら仕様変更を加えていけます。業務ベースで報酬を定める場合、仕様変更があっても追加費用がかかりにくい点も特徴です。

一括請負契約と準委任契約のデメリット

一括請負契約と準委任契約のデメリット

一括請負契約と準委任契約のデメリットは、以下表のとおりです。

一括請負契約・開発コストが一定以上かかる
・仕様変更等に追加費用が必要
準委任契約・一定の費用がかかる
・開発期間によってコストが変わる

一括請負契約はバッファが盛り込まれている特性上、開発コストが一定以上かかる点はデメリットです。また、開発途中で仕様変更や機能追加の必要が生じた場合、別途見積もりが必要です。軌道修正するためには再契約が必要となり、追加費用が生じてしまうでしょう。

準委任契約は、毎月一定の費用がかかる点がデメリットです。人員が稼働している期間は一定のコストがかかるため、タスク量が少ないプロジェクトではコストの無駄となります。

必要のない時間をかけコストを無駄にするリスクを避けるには、PMによるマネジメントスキルが必要です

一括請負契約・準委任契約に関する「業務委託」とは?

一括請負契約・準委任契約に関する「業務委託」とは?

システム開発関連の用語で「業務委託」はよく聞かれる言葉です。簡単に説明しますと、業務委託とは一括請負契約・準委任契約の総称のようなものです。

システム開発を外注する流れ全般を業務委託と呼びます。業務委託する場合には、その契約を一括請負契約・準委任契約のどちらにするか選択する必要があります。

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TechUnit(テックユニット)は、月額制で開発支援を行うサービスです。

  • 開発が進まない
  • 要件が決まっていないので柔軟に進めたい
  • 今依頼している開発会社に不満がある

費用が発生しないご相談の段階で、コンサルティングを行い、プロジェクト毎に最適なチームをご提案しております。

プランに応じて柔軟な開発体制を構築いたします。もちろん、開発状況に応じたメンバーの増減も可能です。

無料相談も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください!

まとめ:一括請負契約と準委任契約は「成果物」から選ぼう

一括請負契約・準委任契約とは、システム開発を外注する際に選択する契約の形式です。一括請負契約は納品まで一括して契約するため、安定した開発ができるメリットがあります。一方で準委任契約は段階的に柔軟な開発ができる点がメリットです

成果物の内容や目的によって適切な契約方式を選択するとよいでしょう。

一括請負契約準委任契約
メリット・固定の予算内に収めやすい
・明確なプロダクトは制作が安定する
・大規模なプロジェクトに向いている
・小さく初めて仕様変更に強い
・エンジニアのアドバイスでブラッシュアップできる
・バッファなくスケジュールも見える化
デメリット・仕様変更に弱く、不要な機能を作ってしまうことも多い
・ブラッシュアップのフローがない
・バッファによって費用が高くなりやすい
・固定の予算内に収めにくい
・仕様が明確なシステムはコストが高まる
・大規模なプロジェクトに向かない

当社では、準委任契約の1つの形である月額制アジャイル開発をおこなっております。当社では経験豊富なエンジニアが多数在籍しており、開発工程に応じたアドバイスをしながら柔軟な開発ができます。

システム開発をご検討中でしたら、当社へお気軽にお問い合わせください。

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